自転車をどこに置くかは、実は悩ましい問題です。
意外に情報も少なくて、調べるのも大変なんですよね。
自分が悩んだ経験から、家庭用の自転車置き場選びのポイント、種類、特徴、メリット、デメリット、おすすめ商品など、一通りまとめましたので、参考にして頂けたらと思います。
自転車をどこに、どうやって置くか?
新しく自転車を買うなら・増えるなら、駐輪方法は切実な問題です。
自転車は、ハンドルやペダル等、張り出してる部分が多い上、出し入れを考えると、結構なスペースが必要になってきます。複数台になれば、なおのことです。
雨や汚れの問題もあります。野ざらしにすれば、すぐに錆びついてしまいます。見た目や寿命だけでなく、安全性にも影響を与えますので、できるだけ避けるべきです。
また、自転車置き場(サイクルポート)には、シンプルな作りのものから、しっかりした家のような作りのものまであります。価格もピンキリです。
どういう選択肢があるのかもわからないし、どうすればよいのか迷ってしまいますよね。
選び方のポイント
まずは、どういう自転車置き場(サイクルポート)が欲しいのか・必要なのかをイメージしてみましょう。
例えば、次のような質問にすぐに答えることができますか?
- 駐輪する台数は?
将来の予定も考えると最大で何台ですか? - 使う期間は?
見込みはどのくらいですか? - 自転車の種類は?
シティサイクル(シティサイクル)or スポーツサイクル(ロードバイク、クロスバイク、ミニベロ)? - 屋内/屋外のどっち?
高価なスポーツサイクルの場合、屋内に保管する方も多いです。 - 自転車置き場を設置できるスペースはありますか?
住まいは戸建 or 集合住宅 or 賃貸?
自転車置き場を設置できる玄関ポーチや土間、庭がありますか?
広さはどのくらいですか? - 自転車の汚れ、埃は気にする方ですか?
- 使い勝手とセキュリティはどっちが大切ですか?
- 見た目・デザインを重視しますか?
家のデザインとマッチしたものを選びたいですよね。 - 予算は?
これらを整理すると、自分がどういう自転車が置き場が欲しいのか、ある程度の方向性が見えてくると思います。
青空駐輪にしようか迷っているか方へ
もし、外にそのまま置いておけばいいや、と思っている方がいれば、考え直すことをおすすめしたいです。
どんな自転車でも野ざらし、雨ざらしは、錆びます。
錆びにくい材質を使っていても、全部の部品がそうではありませんから、劣化が早くなるのは明白です。
錆びつくと、見た目がみすぼらしくなるだけでなく、異音の原因になったり、最悪の場合、走行中に壊れて大怪我をする恐れもあります(以前、そういった事故がニュースで取り上げられたこともありました)。
最低でも、雨露が多少なり凌げる場所(玄関ポーチや軒下)に置くことをおすすめします。
できれば、自転車置き場(サイクルポート)を用意しましょう。
あなたにピッタリなのはどれ?
自転車置き場にも、色々な種類があります。
各々の特徴、メリット、デメリット、人気商品を順々に紹介していきますので、自分に合う商品をお探しください。
自転車カバー(サイクルシート)
自転車をすっぽりと覆う、防水シートです。
自転車のレインコートのようなもので、雨露を凌ぐことができます。
屋根がない場所に駐輪する場合の、最低限の雨・汚れ対策です。
メリット
- 価格の安さ
家庭の自転車保管用具としては最安値でしょう。
ダイソーやセリア等の100均にもあります。 - 導入が手軽
被せるだけですので、買ってきてすぐに使えます。
自転車置き場が完成するまでの繋ぎとして使用するのにも向いています。
デメリット
- 雨が溜まる
屋根なしの場所はもちろんのこと、軒下くらいだと、雨の日にシートの窪みに水が溜まります。外すときに水が飛び散ったりして、嫌な気分になれます。
何か月も放置すると、ボウフラが涌きそうです。 - 付け外しが面倒
これが一番のデメリットです。毎日乗る方は、特に面倒に感じることでしょう。 - 耐久性が低い
ものにもよりますが、所詮シートですので耐久性は期待できません。
ハンドルに引っ掛ける等してしまえば、破れてしまうこともあります。
価格の目安
100円~3,000円程度
おすすめの商品
注:サイズについて
サイズは、普通の大人用自転車(27インチくらい)を基準に作られているものがほとんどです。チャイルドシート付の自転車や、子供用の小さい自転車に使う場合は、購入前にサイズを確認しましょう。
自転車スタンド
屋外、玄関ポーチ、土間等、様々な場所で使える、自転車の転倒を防止するためのスタンドです。タイヤ前輪部分を固定するタイプです。
メリット
- 小さめ
前輪だけの固定具のため、場所をあまり取りません。 - 価格が安め
小さい作りのため、比較的安いです。
デメリット
- 屋根なし、壁なし
転倒防止の器具ですので、埃・雨露の対策になりません。できれば、屋根のある場所で使いましょう。
価格の目安
2,000円~15,000円程度
おすすめの商品
自転車ディスプレイスタンド
室内にディスプレイするための自転車用のラックです。
スポーツサイクル(特に高額な自転車)を保有する方、集合住宅に住む方が使うケースが多いです。
メリット
- 自転車が傷まない
室内保管ですので、雨露で自転車が錆びることがありません。砂埃もつきません。 - 部屋を彩るディスプレイになる
お気に入りの自転車を飾ることで、印象的でかっこいい部屋にすることができます。 - 盗難を防げる
高価な自転車なら盗難にも気を付けねばなりません。室内保管なら、盗難に遭う危険性が格段に低くなります。 - 自転車に鍵をしなくてよい
室内保管ですから、自転車に鍵をかけておく必要がありません。
デメリット
- 部屋への運び入れ、運び出しが手間
ドアを通る回数が多かったり、階段の上り下りも加わる場合は、面倒さが増します。重さに関しては、スポーツサイクルはそもそも軽量ですから、筋トレと割り切りましょう。 - 部屋が狭くなる
自転車はそこそこ大きいです。余剰スペースの広さにもよりますが、普通の暮らしをされている方は、置けて1~2台といったところではないでしょうか。 - 衛生面
外で使った道具を部屋に飾るわけですから、気になる方もいると思います。
価格の目安
5,000円~30,000円程度
おすすめの商品
自転車置き場(サイクルポート)
屋外用の屋根付きの自転車置き場(サイクルポート)です。屋根あり、壁なし(または一部壁あり)の作りが一般的です。
置くだけの簡単設置タイプと、地面に固定する本格的な工事が必要なタイプがあります。後者の場合、既製品を買う以外に、エクステリア業者に特注する方法もあります。
メリット
- 自転車の出し入れがしやすい
平置の自転車置き場ですから、使いやすいです。 - 雨をある程度防げる
錆びの原因となる雨を避けることができます。
デメリット
- 設置
設置には広めのスペースが必要です。また、工事が必要なタイプは高額になります。 - 雨を完全に防げない
四方が覆われた部屋ではありませんので、風が吹き込むことで濡れてしまうことがあります。
- 埃は防げない
屋根がある以外は野ざらしと変わりませんので、砂埃の対策になりません。
価格の目安
5,000円~200,000円程度
おすすめの商品
物置・バイクガレージ
自転車置き場の用途以外にも使える、屋根あり、壁ありの建築物です。
既製品もありますが、エクステリア業者に特注することもできます。
- 物置
ちょっとした物を入れるための小さいタイプから、人が入れて自転車を複数台とめられる大きなタイプのものまであります。一般的には、入口がドアになります。 - バイクガレージ
バイクや自転車を格納するためのガレージです。入口が広め(シャッター)で出し入れがしやすくなっているのが特徴です。自転車置き場としてちょうど良い、使い易いサイズです。しっかりした作りですが、その分、値段も高いです。
メリット
- 自転車が傷まない
室内保管と変わりません。雨や風が入り込みませんので、錆びつくことがありません。 - 盗難に遭いにくくなる
扉は施錠できますので、外に放置するよりも格段に盗まれにくくなります。 - 自転車に鍵をしなくてよい
扉を施錠しておけば、自転車に鍵をかけなくてもよいでしょう。
デメリット
- 価格が高い
自転車が入るサイズの建築物ですから、高額になります。 - 設置してしまうと、外すのは簡単ではない。
設置してしまうと、簡単に外すはできません。また、高額ということもありますので、短期間だけ使うという用途には向きません。 - 固定資産税がかかる
大きさにもよりますが、建物の場合、固定資産税が掛かってきます。物置は設置方法によりけりです(コンクリートブロックを要所において上に乗せるタイプは不要となるケースが多いようです)。
価格の目安
150,000円~600,000円程度
おすすめの物置
おすすめのバイクガレージ
ちなみに、サイト主が選んだのは?
わたしの場合は、もともと2台を室内保管(土間)していたのですが、もう1台増えることになったため、自転車置き場を新調することにしました。
主な希望は、次の通りです。
- 駐輪する台数は、2~4台
- 使用期間は最低10年を予定
- 雨・風が入らない室内保管、物置保管が理想
- 物置にするなら、自転車以外の荷物も保管したい
- 自転車置き場を設置するスペースあり
- 自転車の汚れ、埃は気にする
- デザインが良いこと
- 予算は特になし。高すぎなければOK
前項で紹介してきた内容を一通り調べた上で、最終的に『特注の物置』を建築しました。
こんなのです。
最後に
理想・最適な自転車置き場は、人によって違います。
今満足できて、後々にも「この選択は正解だった!」と思える商品選びができることをお祈りします。
「大きくなったら、パパとサイクリングがしたいな♪」
笑顔の子供と、楽しいサイクリングを!